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販売管理業務の効率化に頭を悩ませているあなたへ。
「売上管理はExcelでやっているけど、データがバラバラで分析しにくい」「受注から納品までの流れをスムーズにしたい」「もっと簡単に販売管理をしたい」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな悩みを解決するツールとして注目されているのが、サイボウズ株式会社が提供する「kintone(キントーン)」です。
kintoneは、誰でも簡単に業務アプリを作成できるクラウドサービス。販売管理に必要な機能を自由にカスタマイズでき、データの共有や分析もスムーズに行えます。
この記事では、kintoneを導入することで、販売管理業務がどのように効率化できるのか、具体的なメリットや注意点、そしておすすめアプリやプラグインをご紹介します。
1. kintoneで販売管理をするメリット
kintoneを導入することで、販売管理業務を効率化できるメリットはたくさんあります。ここでは、特に重要な3つのメリットを紹介します。
1-1. データの一元管理
kintoneでは、顧客情報、商品情報、受注情報、売上情報、在庫情報など、販売管理に必要なあらゆるデータを一元管理できます。
Excelのようにデータがバラバラに散らばることがなくなり、必要な情報をいつでも簡単に探し出すことが可能です。
データが一元管理されることで、以下のようなメリットも期待できます。
- 情報共有の円滑化: 部署間での情報共有がスムーズになり、業務の連携が強化されます。
- データ分析の効率化: 集めたデータを簡単に分析できるため、売上や顧客に関する分析やレポート作成が容易になります。
- 意思決定の迅速化:必要な情報にすぐにアクセスできるため、迅速な意思決定が可能になります。
1-2. 多様なシステムとの連携
kintoneは、会計システムや在庫管理システム、顧客管理システムなど、さまざまな外部システムと連携できます。
kintoneに外部システムのデータを連携することで、データの二重入力の手間を省き、業務効率を大幅に向上させることができます。
例えば、会計システムとの連携では、kintoneで作成した売上データが自動的に会計システムに反映されるため、手動でのデータ入力や転記作業が不要になります。
1-3. 円滑なコミュニケーション
kintoneには、コメント機能やスレッド機能など、チーム内でのコミュニケーションを円滑にする機能が備わっています。
例えば、受注情報や納期に関する情報を共有する際に、コメント機能を使ってリアルタイムでやり取りをすることができます。
また、担当者間で進捗状況を共有したり、意見交換を行う際にも、スレッド機能を活用することでスムーズな情報伝達が可能になります。
2. kintoneで販売管理を行う際の注意点
kintoneは非常に便利なツールですが、販売管理システムを構築する際には、いくつかの注意点も把握しておく必要があります。
2-1. 標準機能だけでは限界がある
kintoneは、標準機能でも多くの販売管理業務に対応できます。
しかし、請求処理や締め処理など、複雑な業務には標準機能だけでは対応できない場合もあります。
例えば、請求書の作成・発行や、入金消込処理など、高度な機能が必要となるケースでは、kintoneの標準機能だけでは対応が難しいです。
2-2. データ量や更新頻度が多い場合
kintoneはクラウドサービスなので、基本的にはデータ量や更新頻度に対する心配は少ないでしょう。
しかし、扱うデータ量や更新頻度が非常に多い場合、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。
特に、複数人で同時にデータの更新を行うようなケースでは、データの整合性を保つための工夫が必要になります。
2-3. カスタマイズが必要になる場合
kintoneは標準機能でも多くの機能が用意されていますが、自社の業務フローに合わせた独自の機能を追加したい場合は、カスタマイズが必要になります。
カスタマイズには、JavaScriptの知識が必要になるため、開発スキルがない場合は、パートナー企業に依頼する必要があるでしょう。
3. kintoneで販売管理を効率化するためのアプリ・プラグイン紹介
kintoneの標準機能だけでは足りない部分を補うために、さまざまなアプリやプラグインが提供されています。
ここでは、販売管理業務の効率化に役立つ、おすすめのアプリ・プラグインを紹介します。
3-1. 販売9+
「販売9+」は、株式会社アイティーフィットが提供する、販売管理機能を備えたkintoneプラグイン&アプリです。
受注管理、請求管理、発注管理など、販売管理の基本機能を9つのkintoneアプリで実現できます。
また、会計freee、マネーフォワードクラウド請求書、マネーフォワードケッサイ、PCAクラウド商魂・商管DXなどのクラウド会計サービスや決済サービスとの連携も可能です。
特徴:
- 販売管理の基本機能を9つのkintoneアプリで実現
- クラウド会計や決済サービスとの連携
- 適格請求書(インボイス)対応
- セキュリティチェックシートの公開
価格:
- 初期費用:180,000円(税別)
- 月額費用:18,000円(税別)
販売9+の詳細はこちら: [https://www.itfit.co.jp/kintone-hanbai9plus/](https://www.itfit.co.jp/kintone-hanbai9plus/)
3-2. freee for kintone
「freee for kintone」は、freee株式会社が提供する、kintoneとfreee会計を連携させるためのプラグインです。
kintoneで管理している顧客情報や案件情報、日報などをfreee会計と連携することで、営業管理から会計処理までを効率化できます。
特徴:
- freee会計との連携
- 顧客情報、案件情報、日報などの連携
- 無償
freee for kintoneの詳細はこちら:[https://www.freee.co.jp/service/kintone/](https://www.freee.co.jp/service/kintone/)
3-3. MakeLeaps
「MakeLeaps」は、株式会社キャップドゥー・ジャパンが提供する、kintoneで作成した見積書や請求書などの書類を簡単に作成できるサービスです。
kintoneで管理している顧客情報や商品情報を活用して、ワンクリックで書類を作成できます。
特徴:
- 見積書、請求書など9種類の書類作成
- 情報の二重入力防止
- 手作業での書類作成の効率化
- 電子承認
- 売上レポートの表示
- クレジット決済連携
価格:
- kintone連携オプション:5,000円/月(税別)
- MakeLeaps法人プラン:1,000円~/月(税別)
- MakeLeapsエンタープライズプラン:30,000円/月(税別)
MakeLeapsの詳細はこちら:[https://www.capdo.co.jp/solution/makel leaps/](https://www.capdo.co.jp/solution/makel leaps/)
3-4. PrintCreator
「PrintCreator」は、株式会社ソウルウェアが提供する、kintoneに登録した情報を帳票出力できるサービスです。
kintoneのテーブルデータや複数アプリの情報を参照して、帳票を簡単に作成できます。
特徴:
- 帳票作成の効率化
- 複数枚の帳票のまとめて出力
- 複数のアプリからの情報収集
- 1クリックで一括出力
- 帳票のサイズを1mm単位で設定
価格:
- ライトコース:6,000円/月(税別)
- スタンダードコース:9,000円/月(税別)
- プレミアムコース:14,000円/月(税別)
- プロフェッショナルコース:30,000円/月(税別)
PrintCreatorの詳細はこちら:[https://www.soulwear.co.jp/product/repotone_u_pro/](https://www.soulwear.co.jp/product/repotone_u_pro/)
4. kintone導入事例
kintoneは、さまざまな企業で導入され、販売管理業務の効率化に役立てられています。
ここでは、kintoneを活用して販売管理を効率化した企業の事例を2つ紹介します。
4-1. 株式会社アイフク・テック
三重県伊勢市で電気工事業を営む株式会社アイフク・テック様は、kintoneと販売管理システムを連携させて、見積情報の集約や予実管理を効率化しました。
従来はExcelで各自が見積書を作成していたため、フォーマットがバラバラで管理が困難でした。
販売管理システムを導入することで、会社として見積情報の集約を実現し、kintoneとの連携により、kintone内の日報から工数を参照するなど、複数のアプリを組み合わせた案件ごとの予実管理を可能にしました。
導入効果:
- 見積情報の集約
- 予実管理の効率化
- 社外からの見積承認
アイフク・テック様の事例はこちら: [https://www.comdec.co.jp/case/aifukutech/](https://www.comdec.co.jp/case/aifukutech/)
4-2. 株式会社浅野製版所
東京都中央区で広告製版業を営む株式会社浅野製版所様は、kintoneと販売管理システムを連携させて、売上管理とデータ分析を効率化しました。
従来は、案件管理システムと売上管理システムがそれぞれ別のシステムだったため、データの連携がうまくできていませんでした。
kintoneと販売管理システムの連携により、売上や粗利をダッシュボードでリアルタイム管理できるようになりました。
導入効果:
- 複数アプリをまたいだ情報確認の手間削減
- 経営判断のスピードアップ
- 売上管理の効率化
浅野製版所様の事例はこちら: [https://www.comdec.co.jp/case/asanosesihanso/](https://www.comdec.co.jp/case/asanosesihanso/)
5. まとめ:kintoneで販売管理を効率化しよう!
kintoneは、データの一元管理、多様なシステムとの連携、円滑なコミュニケーションを実現できる、非常に便利なツールです。
この記事で紹介したメリットや注意点を参考に、ぜひkintoneを導入して、販売管理業務の効率化を目指しましょう。
kintone導入を検討する際は、パートナー企業の活用も有効です。 パートナー企業は、kintoneの専門知識や豊富な経験を活かして、お客様に最適な導入・運用サポートを提供します。
kintone導入でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
kintoneを導入すれば、データ管理、分析、コミュニケーションがスムーズになり、販売管理業務の効率化を実現できます。ぜひ、この記事を参考にして、自社に最適な販売管理システムを構築してみてください。