目次
無料の人事評価システム11選!コストをかけずに評価業務を行うには?
**人事評価システム**を導入すれば、評価シートの作成・配布・回収、評価結果の集計、分析といった作業を効率化できます。しかし、導入費用が高額で、なかなか導入できない企業も多いのではないでしょうか?
この記事では、**コストをかけずに人事評価を行う方法**や、**低価格・無料トライアル**のある人事評価システムを紹介します。自社にあった製品を導入し、作業コストや手間を削減しましょう。
無料で人事評価業務を行う方法
本格的に人事評価システムを導入する前に、以下の方法で試してみるのもよいでしょう。
エクセルやGoogleスプレッドシートを使用する
評価シートを紙に印刷して運用しているなら、まずはエクセルやGoogleスプレッドシートを活用するのがおすすめです。普段から使い慣れている従業員も多いので、比較的導入しやすいでしょう。評価シートのテンプレートを無料でダウンロードできるサイトもあります。
PC上で評価シートを管理するので手書きよりも入力スピードが上がるほか、関数を用いることでデータの検索や共有がしやすくなります。なお、Googleスプレッドシートならクラウド上で使用できるため、エクセルよりもデータの共有が簡単です。
しかし、人数分の評価シートの作成や閲覧権限の手動変更などに手間を要し、上書きや削除などのトラブルが起こりやすいというデメリットがあります。
無料トライアルを活用する
人事評価システムとは、評価シートの作成・配布・回収、評価結果の集計、分析などを行うシステムのことです。クラウドサービスとして提供されている製品が多く、スマートフォンやタブレットで評価を入力できる場合もあるので、評価のワークフローがスムーズになるでしょう。業務効率が上がり、評価過程や評価結果が可視化されることで、評価のフィードバックがしやすくなります。評価に対する納得感を高められ、従業員の満足度も上がるでしょう。
人事評価システムは大半が有料のため、継続して業務で使用するには費用がかかります。システム導入を検討しており、どのようなものか試してみたい場合におすすめです。
無料ソフトを使用する
人事評価システムの中には無料プランや無料ソフトが提供されているものもあります。ただし、機能や利用人数に制限を設けている場合も多く注意が必要です。また、データの保存期間も、有料版に比べると短く設定しているケースもあるため、確認しておきましょう。
無料のテンプレートを使用する
Word・エクセル・PDFなど無料でダウンロード可能な人事評価シートや、人事考課表のテンプレートも数多く提供されています。業種・職種別に多くのサンプルや記入例もあるため、作成の参考にするのもよいでしょう。
おすすめの人事評価システム比較表
カテゴリー数・製品数業界最大級のITトレンドがおすすめする人事評価システムから、無料トライアルやデモンストレーションが可能な製品を紹介します。
サービス名 | 全体評価点 | 提供形態 | 従業員規模 | 3つのポイント | 機能 | お試し |
---|---|---|---|---|---|---|
ヒョーカクラウド/評価ポイント | 4.7 | クラウド/SaaS/ASP/サービス/その他 | 全ての規模に対応 | ①【低コストで制度構築】課題に応じた評価・報酬制度まで構築! ②【ヒョーカクラウド】業績・行動・スキルマップ・1on1・360度 ③【評価ポイント】ポイント評価・ピアボーナス・360度・サーベイ | コンピテンシー評価/MBO評価/360度評価/給与テーブル | 無料トライアル |
HRBrain | 3.9 | クラウド/SaaS/サービス | 全ての規模に対応 | ①評価シートの作成から集計まで煩雑な業務をワンストップで効率化 ②OKR・MBO・1on1、360度評価など、豊富なテンプレートを完備 ③「使いこなせない…」の心配はご無用!充実したサポート体制 | コンピテンシー評価/MBO評価/360度評価/給与テーブル | 無料トライアル (7日間) |
カオナビ | 3.8 | クラウド/SaaS | 全ての規模に対応 | ①自由にカスタムでき、あらゆる評価制度をカンタンに再現 ②評価進捗がわかりやすく入力催促がパパッとできる ③誰でもマニュアルなしで簡単に使えて、スマホからも評価入力可能 | コンピテンシー評価/MBO評価/360度評価 | 無料トライアル |
あしたのクラウドHR | 3.7 | クラウド/サービス | 全ての規模に対応 | ①導入4,000社でシェアNo.1※評価制度がなくてもゼロから構築可能 ②Excel管理からの脱却。質の高い目標・評価を実現する機能多数 ③IT補助金に対応。2022年採択率は約9割で、運用サポートも万全 | コンピテンシー評価/MBO評価/360度評価/給与テーブル | 無料トライアル |
人事評価ナビゲーター | 3.7 | クラウド | 全ての規模に対応 | ①業界トップクラスの低価格!月額5,500(税込)から運用可能! ②コンサル会社のノウハウが詰まった様々な機能を搭載! ③シンプルで誰でも簡単に運用可能!導入後も安心のサポート体制! | コンピテンシー評価/MBO評価 | 無料トライアル |
SmartHR | 4.3 | クラウド | 全ての規模に対応 | ①シート作成から集計までシステム化し、SmartHRひとつで完結 ②評価業務の進捗の可視化で、管理の効率化 ③労務管理クラウド4年連続シェアNo.1(※)! | 無料トライアル (15日間) | |
タレントパレット | 3.7 | SaaS/ASP | 100名以上 | ①人事評価シートから評価フロー、フィードバックまでシステム化 ②柔軟な評価設定であらゆる評価制度に対応 1on1もご支援 ③誰でも使いやすいインターフェ-ス搭載、入力ミスや問合せを削減 | コンピテンシー評価/MBO評価/360度評価/給与テーブル | 無料トライアル |
sai*reco(サイレコ) | 3.7 | クラウド/SaaS | 全ての規模に対応 | ①評価スケジュールの設定や、評価シートの配布・回収・保管が可能 ②リマインドや評価調整をシステムで実施、評価時期の業務を効率化 ③評価制度構築や教育研修、給与代行などの人事課題解決もサポート | コンピテンシー評価/MBO評価 | 無料トライアル |
MONJU | ー | クラウド/SaaS | 全ての規模に対応 | ①トコトン使いやすく、不要な手間を一切かけずに使える! ②業界最安クラス ☆IT補助金も対応☆ ③中小企業に最適 | コンピテンシー評価/MBO評価/360度(多面)評価/給与テーブル | 無料トライアル |
**注記:**
– 「ー」はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
– 「※」はITR「ITR Market View:人材管理市場2023」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2022年度予測)、 SaaS型人材管理市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2015~2022年度予測)より
無料で人事評価を行う際の注意点
無料版を利用するにあたって、注意点や費用対効果について考えてみましょう。
無料版には機能や人数などの制限がある
人事評価を無料で行う場合、エクセルを用いるのが一般的です。しかし、従業員の人数分の評価シートを用意しなければならず手間がかかります。一方、人事評価システムの無料トライアルを活用する場合は、機能や利用期間に制限があり、継続して利用する場合は別途費用が必要です。無料トライアルは、あくまでもお試しとして利用するのが望ましいでしょう。
有料製品を使えば問題解決することも
無料製品では使いにくかった部分も、有料製品を選択することで以下のようなメリットを享受できます。人数や保存期間で自社の条件と合わない場合は、有料版も検討してみましょう。
- データの保存期間が長く、過去のデータの閲覧も可能
- 利用できる機能が増える
- 利用人数に制限はなく、自社に合った人数プランで利用できる
- クラウド型の利用では、利用端末や場所を問わずに利用できる
利用規模や費用対効果を考える
有料製品を利用するか迷った際は、利用規模や費用対効果を考えてみてください。具体的には工数削減の面と、コスト削減の面で考えてみましょう。
例えば工数について、人事評価において現在行っている工数をすべて洗い出し、システム導入によってどの程度時間の短縮が見込めるかを算出します。
またコストの面でいえば、現在紙で人事評価を行っている場合はペーパーレス化によるコスト削減が実現するでしょう。既存システムの置き換えでシステム導入を検討している場合は、置き換えによって見込める費用対効果も算出してみましょう。
従業員が50名以上いる場合や今後企業規模を拡大する場合は、管理するデータの量が増えるので有料製品のほうが使いやすいはずです。また、中小企業でも人事担当者の業務負担がなくなることで人件費の削減や、ほかの重要業務に注力できるなど、システムの導入効果が高い場合は有料製品を導入する価値があるでしょう。
人事評価システムの選定ポイント
エクセルや無料ツールでの人事評価も可能ですが、業務効率化を本格的に進める場合は、有料システムの導入も検討しなければなりません。人事評価システムを選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。
- コストに見合う効果が得られるか
- 画面の見やすさや操作性はどうか
- 自社の評価制度に適しているか
- 社内の既存システムとの連携機能はあるか
そのほか、セキュリティ性の高さやサポート体制についても事前に調べてみるのがおすすめです。
コストを抑えて人事評価システムを導入するには、必要な機能をあらかじめ絞り込み、できるだけ使いやすくてシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
また、前もって無料トライアルや体験デモでシステムを操作してみることも重要です。人事担当者が使いやすいと感じる製品や、ITスキルのない従業員でも直感的に使用できるものを選んでください。
人事評価システムの導入で業務効率化を目指そう
人事評価システムは、評価業務の効率化だけでなく人材マネジメントにも役立ちます。したがってシステム導入にコストがかかったとしても、それを上回るメリットが得られる場合も多くあります。自社に必要な機能や解決したい課題を明確にし、無料トライアルを活用しながら最適なシステムを見つけてください。
**人事評価システム**は、従業員のパフォーマンスを向上させ、組織全体の目標達成に貢献する重要なツールです。この記事を参考に、自社に最適な人事評価システムを導入し、業務効率化を目指しましょう。